ゴア・スクリーミング・ショウ 【ごあすくりーみんぐしょう】
グロシーンにモザイクをかけるな、ボケェ!!
シナリオはあかね、葵、希衣佳、闇子、ユカの5種類。 最初の三人のシナリオを終らせただけでは、なぜこんなことが起こったのか殆ど分からないままヒロインとハッピーエンドで終る。 闇子ルートとユカルートの2つで、過去の出来事が語られて初めて物語が完結する。 …とまぁ、大雑把に書いてみたが、正直言うと最後まで何が言いたかったのかよく分からなかったのが本音。 盛大に風呂敷を広げたはいいが、うまく畳むことが出来なかった感じ。 プレイ前、此処の管理人からこの作品の存在を教えられ、興味を持ち楽しみにしていただけに残念だ。 あと、白い着物の女や不思議な石の存在理由がイマイチ分からない。 まぁ、そんなシナリオだが個人的にユカルートがお気に入り。 ある意味、この作品で一番幸せなシナリオかもしれない。 まぁ、選択肢次第ではBADエンドになるんだが…。 あと、全てのルートに言えることだが、由規は報われない・救われないキャラだな。 どうせならオマケシナリオで、主人公を由規に変えて全編復讐色が濃いハードボイルドな感じにして欲しかったというのは欲張りか…。 きっと、本編よりも面白いものになると思うんだがなぁ…。
お気に入りのキャラはユカとゴアの悪役2トップ。
ユカは個人的に結構好みのタイプだった。 絵もどこかゴス・ゴスロリぽく、ミステリアスの雰囲気でよし。 主人公に対しては無邪気で物凄く可愛らしいが、他のキャラに対しては正反対な態度を取る。 このギャップがなんともいえない。 ゴス・ゴスロリぽい服装で色白・ロリというモロ好みなキャラなため、ハァハァしておりました。 まぁ、実年齢は闇子と同じという事実がなんともはやなんだが…。 それにしても、写真に写っている若い頃から可愛いいじゃねぇか、おい。
ゴアは存在感・台詞回し・雰囲気など全キャラクター・ナンバー1といっていいほど強烈。 この手のエロゲーの中でもトップクラスの狂ったキャラかもしれない。 声優も中々いい味だしており、ゴアを演じきったというより完全になりきっているのにはただ凄いの一言。 相手を馬鹿にしたような喋りに加え、狂った感じを演出しているのも中々。 エンディグのスタッフクレジットで、ゴアの声が由規と同じだったという事実にはただただ驚愕。 そういえば、オープニングのムービに流れたゴアがユカを抱いているCGが本編に出てこなかったのが残念だ。
この作品の売りの一つがグロ描写。 この作品以外にも、ここのメーカーから出ている作品は多かれ少なかれグロ要素を含んでいる。 以前プレイした『Love Letter』、『3days 〜満ちてゆく刻の彼方で〜』よりも猟奇・狂気・異常性が増しているということを聞き、どれほどグロイか楽しみにしていた。 が、この時点ではまだ物凄く重要な問題が発生することになるとは夢にも思っていなかった…。 そしてプレイ中、いよいよ念願のグロシーンがやってきた。 おおっ、中々グロイではないか。 さぁ、さぁ、もっと、見せてくれ。 …えっ、なにこれ? モ、モザイク? しかもこんなデカデカと貼られてる…。 おいおい、冗談じゃねぇぞ。 ……こんな状況が延々と続き、グロシーンが終った瞬間、
「ふざけんじゃねぇーぞ、おいぃぃっ!!? この×××がぁっ!!(自主規制)」
と思わずデスメタル並みの低音濁声で咆哮してしまった。
……さすがにコレには呆れた。 このせいで、それなりにいい感じだった評価が一気に下がった。 エロに問題はないんだよ。 まぁ、多少ヤリ過ぎだろとツッコミを入れたくなる部分があるが…。 これなら以前同じメーカーから出た『MinDead BlooD 〜支配者の為の狂死曲〜』の拷問シーンの方がグロイじゃねぇか。 まぁ、アレはグロ耐性が無い人には間違いなく「うぉぇぇ〜〜っ…」な状態に陥る可能性大だが…。 一言にも書いたが、もう一度言わせてもらう…。 グロシーンにモザイクをかけるな! ボケェ!!
総評
この作品の感想は管理人と同じく制作者側と趣味が合わなかった。 まぁ、ユカとゴアの二人は良かったが、他のキャラが二人に比べると影が薄いのがなぁ…。 こういったグロ・ホラー系の作品は最も好きなジャンルだが、自分の想像していたのと制作者側との違いがかなり大きかった。 確かに、血がドバァ〜っと出て、キチガイなキャラが登場し、グロいシーンが満載で、女が集団でヤラれるようなダーク・猟奇・狂気路線の作品は好みだ。 しかし、なにかもう一押しが足りなかった。 モザイクなんて張らなくていいからもっとグロ描写を見せて欲しかった。 今回、作品について殆ど書いていないため、詳しいレビューを読みたい人は管理人の書いたレビューを参考にして頂きたい。
追記
登場キャラクターの一人に由規という男がいるが、初めて登場した時の絵を見た時、思わず「ア、アベフトシじゃねぇかぁ〜〜、おいぃぃっ〜!!?」と叫んでしまった。 しかも、ギター(アコギ)を持っている絵もあるし…。 思うんだが、アベフトシを知っているエロゲーマーは全国にどれだけいるのだろうか? 非常に興味深いことだ。 また、此処の管理人曰く由規は、ガーネット・クロウのメンバーに似ているといっていたが、個人的にやっぱりアベフトシに見えて仕方ない。
あと、この作品やたらとヘヴィ・メタルのネタが多いのが気になった。 大半が知っている・聴いたことがある・CDを持っているバンドのパロディーのオンパレード。 製作者、結構いい趣味してるわ、本当に。 グロシーンのモザイクは大きなマイナスだが、この点は褒めるとこだな。 プレイしていて、メタルを聴きまくっていた高校時代を思い出してきた。 昼食の時間、放送部員に頼んでSLIPKNOTを大音量で流してくれたのはいい思い出だ(流した曲は2nd『IOWA』から「(515)」〜「People=Shit」、「The Heretic Anthem」、「I Am Hated」)。 穏やかな昼食の風景が、一転して地獄絵図に様変わりしたのに思わず笑みがこぼれた。 ワッヒャヒャヒャヒャァ〜〜ッ。
メタルといえば、オープニングの曲もゴシック系のメタルだな。 確か『電気式可憐音楽集団』だったか(長い名前だ…)。 そういえば、インディーズの某ヴィジュアル系バンドがこの曲をパクって話題にもなったな。 ゴシック的な悲壮感を漂わせながらも、メタル特有の激しい曲調がいい感じ。 …なのだが、ボーカル…………壊滅的に音痴だ!! このボーカルのせいで曲の魅力が半減されている。 しかし、何度か聴いてるとあまり気にならず徐々にハマっていくのが不思議だ…。 ……耳鼻科行ったほうがいいかもしれん。 更に悲しいことに、このボーカルの別バンドぽい『妖精帝國』というバンドの『stigma』っていうアルバム持っているし…。 何で持ってんだろ、俺…。 エロゲーマーの皆さん、欲しかったらあげましょうか?
なんか、今回は追記の方が書くことが多いな…。 追記の方が多いレビューなんて聞いたことねぇぞ。 今度は、もう少し真面目に書かないとな。 アッヒャヒャヒャヒャァ〜〜ッ。
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