Love Letter 【らぶれたー】
エロはいらん。猟奇・狂気をもっと前面に押し出してほしかった。
ある日突然、医大の助教授の主人公の元に届いた、人間の皮膚が同封されている一通の異常なラブレター。 その日から、次第に彼の周りの人間が次々と猟奇的な事件に巻き込まれていく。 何度も届くラブレター…。 そして、ついには主人公の親しい女性がさらわれる…。 狂気に満ちて行く手紙…。繰り返される猟奇的な事件。 果たして犯人は…。 そしてその目的は…。 事件の行き着く先は…。
本文
主人公が次第に精神・肉体的に追い詰められていく描き方は中々良かった。 もし、こんな状況に置かれたら狂うわな、普通。連日のように、スナッフビデオ(本物の殺人の様子を録画したビデオ)が送られてきて中身を確認していたらなぁ…。 サスペンス物の要素もあり、事件の犯人を捜すのも魅力の一つ。 …まぁ、犯人が誰なのか最後まで全然分からなかったのは内緒だorz。 また、一度クリアしたら、別の人物の視点から物語を知ることが出来るのも、より物語を深く理解する上で重要。 別のシナリオをプレイすることで、飽きが来ないのもいい。
身体中をメスで滅多切り、ロボトミー手術、硫酸による人体消失、磔火炙りetc、etc……。いやぁ〜、中々、バラエティー豊かで感心した。 感動した!!(某元総理風に)しかし、個人的に殺害・猟奇・陵辱シーンを見せるのは大歓迎だが、肝心の部分を見せずに終らせるのはどうも気に食わん。 モザイクをかけてもいいから最後まで見せろ。 血の量が少なく臓物が出る描写がないのもなぁ…。 けど、猟奇的シーンが印象的なものが多いのでまぁよしとしておこう。 しかし、やっぱり物足りん。 もっともっと猟奇・狂気を前面に押し出して「参りました!!」と言わせて欲しかった。 借りた時「グロイぜ」と言われたが、全然グロくない。 グロくするんなら最低でも、派手に腹掻っ捌いて臓物溢れ出させるか、腕や足の一本でも切り落とすか、ロボトミー手術の様子を見せてくれないとプレイする側からしたらつまらないもいいところだ。 まぁ、痛々しい場面があるにはあるが、それでも物足りない。 こんなことを考えている俺の神経は異常なのだろうか? まぁ、自分はマトモだとかいっている奴の方が実は、真性のキチガイだったりするからなぁ。
総評
エロゲーと言うよりも、猟奇的な題材を選んだ作品としてはいい作品だと思うし、十分楽しめる。 その手の話が好きな人は気に入るはずだろう。 俺もこういった題材を取り上げた作品は大好きだ。 が、しつこく何度も言っているが、グロと猟奇と狂気が足りない。 まぁ、18禁で表現できるのに制限があるんだろうな。 きっと規制にでも引っかかったんだろうな。 表現規制ほどクソなもんはない。 規制しろとか馬鹿げたこと言ってる連中は死ねばいいと思う。 別に嫌なら見なければいいだけだ。 こんな単純なことが分からん馬鹿共の頭は蛆が沸いていることだろう。 もし、続編・リメイクが出るとしたら(まぁ、まずありえないことだが)、グロと猟奇と狂気成分120%増量して欲しいものだ。
追記
個人的に、このゲームのテーマ曲はBUCK-TICKの『Love letter』。 この曲はBUCK-TICKの95年発表のアルバム『SIX/NINE』の二曲目に収録。 歌詞はすべて英語のハードロック・ナンバー。 歌詞の内容は狂った男の書く執念のラブレター。 どこか、本作と似た世界観を持っているような気がする。 この曲が収録されている『SIX/NINE』自体BUCK-TICKの作品の中でも『最鬱』アルバムと呼び声が高い作品であり、他の曲もいい具合に狂っていていい。 特に『密室』という曲なんて、メロディーは綺麗なのに、歌詞は殆ど監禁調教系のゲームぽいんだよなぁ。 興味のある人はぜひ聴いてみてほしい。
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