姉、ちゃんとしようよっ!2 【ねえ、ちゃんとしようよ!2】
やっぱ「ゴスロリ」イイわぁ〜。

あのヒロイン全員『ツンデレ』のゲーム『つよきす』のメーカーが発表し、エロゲー業界に『姉ゲー』という言葉を定着させたと言われる作品の続編。
……なのだが、生憎前作を未プレイな状態で始めたため、話が分からないのではないかという不安があったが、進めていくうち「ああっ、なるほど。前回はこんなことがあったんだなぁ〜」と思うので、前作をプレイしてなくても問題なく楽しめるはず。
けど、こういう続編ものは前作をしておくべきなんだろうな。
『幻燐の姫将軍』シリーズも一作目はプレイしてないし…。

本文
シナリオは全体的にまったりほのぼのな感じでテンポよく進んでいく。
最初から終わりまでの〜〜んびりマタ〜〜リと進んでいき、最後は選んだ姉とラブラブ。
また、ほのぼのとした日常での会話も聴いていて楽しめる。
どのキャラもハッピーエンドで終るが、選択肢次第ではバッドエンドを迎える場合もあり。

キャラクターが全体的に濃い。
特に姉たちがどれも魅力的。
攻略可能な姉は全部で8人(本当は9人だが)。

★柊家六姉妹

・柊雛乃(ひいらぎひなの)
柊六姉妹の長女。
幼い頃から病弱なため、見た目がほとんど変わっていない。
神社でアルバイトをしている。
主人公は「雛乃姉さん」と呼んでいる。

・柊要芽(ひいらぎかなめ)
柊六姉妹の次女であり、主人公の初恋の人。
凄腕の弁護士で「氷の弁護士」の異名を誇る。
『つよきす』のとある場面で登場し、セリフも少しだがある。
主人公は「要芽姉様」と呼んでいる。

・柊瀬芦里(ひいらぎせろり)
柊六姉妹の三女。
明るく細かいことはいちいち気にしない性格。
食欲旺盛。
元モデルという経歴を持っている。
主人公は「瀬芦里ねぇねぇ」と呼ぶ。

・柊巴(ひいらぎともえ)
柊六姉妹の四女。
長身で怖い雰囲気だが、性格は大人しく誰に対しても優しい。
柊家の家事全般を任されており、主人公と共に料理コンビを組む時がある。
主人公は「ともねえ」と呼んでいる。

・柊高嶺(ひいらぎたかね)
柊六姉妹の五女。
かなりの高飛車で主人公の事を「イカ」と呼び、何かあるたび蹴りを入れてくる。
自分のHPを持っている。
『つよきす』のフカヒレの姉はこんな感じなのだろうか?
主人公は「姉貴」と呼んでいる。

・柊海(ひいらぎうみ)
柊六姉妹の末娘。
主人公のことを他の五人よりも激しく溺愛しており、ひたすら甘やかしている。
眼鏡っ娘。
主人公は「海おねえちゃん」と呼んでいる。

★新キャラであり、主人公の育ての犬神姉妹。

・犬神帆波(いぬがみほなみ)
主人公の育ての姉の一人であり、初体験の相手。
女優をやっている。
変装が得意で、その実力は相手の声・体型までそっくりに似せることができる。
主人公は「ねぇや」と呼ぶ。

・犬神歩笑(いぬがみぽえむ)
主人公の育ての姉の一人であり、帆波の妹。
男性恐怖症・無口・無表情。
実は、小説家としてデビューしている。
主人公は「歩笑ねーたん」と呼んでいる。

残念なことに主人公を含んだ男キャラの声がない。
主人公はともかく、他の男キャラの声がないのは珍しいものだ。
しかも、この男キャラ達が中々濃いのが揃っていただけ残念だ。
まぁ『つよきす』の男キャラの方が何倍も濃いのだが…。
あと、この作品なぜか絵で好き嫌いがあるみたいだ。
個人的に全く気にならないんだが…。
まぁ、絵の好みは人それぞれだから仕方ないか。
この絵が駄目だという人は『ひぐらしのなく頃に』なんてもっと受け付けないだろうな。
…まぁ、俺も『ひぐらしのなく頃に』は絵を見た瞬間、置きゲー行きになり、数ヵ月後暇潰しにプレイしてあまりの面白さに「何であの時プレイしなかったんだぁ!!」と激しく後悔したことがあるが。

一番のお気に入りのキャラは歩笑(以下歩笑ねーたん)。
「ゴスロリ萌え〜〜っ!」、「ゴスロリマンセ〜〜っ!!」な俺は終始、歩笑ねーたんにハァハァしておりました。
目の前にゴスロリ娘がいて、真っ先に攻略しないわけにはいかないだろ。
しかも、この歩笑ねーたん、主人公以外の男苦手・ロリ・無表情・無口・小柄・色白・ナイチチと俺の好きな条件が揃いに揃ったキャラだった。
初めは雛乃か巴を攻略しようとしていたが、歩笑の登場により急遽、攻略変更となった経緯がある。
肝心のシナリオは…まぁ、よくありがちな感じだけどいい出来だった。
歩笑ねーたんのがんばりっぷりも見ていて微笑ましかった。
色々ハァハァするシーンがあったが、特に添い寝シーンの可愛さには撃沈。
うおぉぉ〜〜っっ、羨ましいぃぃぃ!!
主人公、俺と今すぐ変わりやがれ!!

音楽はI’veが担当。
意外と耳に残る曲が多く作品の持つ雰囲気と合っていた。
OPに流れる曲のボーカルはKOTOKO。
タイトルは「ねぇ、…しようよ!」
はっきりいって、電波が飛びに飛びまくった電波ソング。
最初、聴いた時は「なんじゃ〜〜ぁ!! このクソみてぇな曲はぁぁ〜〜っっ!?」
と、叫んでしまった。
…まぁ、仕方ないか。
だって歌詞がこんなんだから↓

“生意気言うのも(おっけーおっけー)寝坊をするのも(おっけーおっけー)
相談事なら(すっきりばっちり)お姉ちゃんにまかせなさい♪”

こんな曲、エロゲー始めたばっか(確かこれが三本目だった気がする。一作目は『Fate Stay Night』、二本目は『キャッスルファンタジア〜エレンシア戦記〜リニューアル』)の人に聴かせるものじゃねぇよ。
初めてプレイしてから随分時間が経ったが、未だにこの曲は好きになれない。
I’ve、KOTOKOファンのエロゲーマーの皆様スンマセン。

総評
最近、シナリオ中心の作品ばかりしていて少々疲れ気味だったが、久しぶりに本作をプレイしてみて「ああっ、やっぱこういうのもいいよなぁ〜」なんて思ってしまった。
この作品に感動や涙を流すようなシーンは無いかもしれないが、ギャグと萌えだけでこれだけの作品が作れるというのは凄いと思う。
ドタバタな展開が好きで、年上のお姉様に激しくハァハァするほど好きな人はやって損はしないはず。
ちなみに、年下のキャラは一人も登場しないのでご注意を。

追記
このレビューを書く数日前、ネットで色々見て廻っていたら面白いサイトを見つけた。
その名も『子供の名付け(命名)DQN度ランキング』。
読んで字のごとく、DQNな馬鹿親によって付けられた子供の名前を載せているサイトだ。
その中の一つに『歩笑』という名前が…。
いやぁ、驚いた、本当に。
こんな名前付ける親いるんだなぁ〜。
でも、他の馬鹿親が付けた名前の中では比較的マトモだったりするんだよなぁ、これが。
知りたい人は自分の目で確かめてみてほしい。
あまりの内容に言葉を間違いなく失くすから。
上位の名前の多くが「エロカワイソス」なのばっかりで悲しいを通り越して哀れだ。

あと、このレビューを書いている最中、暇潰しにネットで検索していたら、シナリオ担当のタカヒロと原画担当の白猫参謀の二人が関わる『君が主で執事が俺で』という作品を見つけた。
姉→ツンデレときて主とはなぁ。
見た感じ面白そうな作品だし、好みのタイプかもしれない。
発売はまだ先みたいだが、『つよきす』並みの面白さを期待しておこう。

ところで、全国のエロゲーマーの皆さん質問です。
ゴスロリ娘とヤルにはどうしたらいいんでしょうか?