SHUFFLE! 【しゃっふる】
亜麻さん……若すぎるよぉ…。
神界・魔界・人間界の三世界が繋がった世の中。
「神にも悪魔にも凡人にもなれる男」を中心に繰り広げられる、ドタバタ恋愛アドベンチャー。
本文
プレイ時間は短く、キャラクター1人に対して3時間くらいで終る。
スキップを使えば、更に短縮可能。
音楽も明るい曲が多く、場面を盛り上げてくれた。 OPで流れる曲も完成度の高いムービと相成り、何度見ても飽きることがない。 わがままを言わせてもらうと、個人的にもう少し暗い曲を増やして欲しかった。
原画は西又葵と鈴平ひろの二人。 この業界では知らない人はいないといっても過言ではないほど有名な人みたいだ。 それがこのゲームの一番の売りなんだろうな。 まぁ、二人の描くキャラは好みだが。 顔が細いのが鈴平、逆に丸顔のが西又と分かりやすく、二人の書いたキャラが並んでいても、違和感がなかったのも驚いた。
シナリオは大まかに分けると、序盤はヒロインと脇役達とのドタバタコメディー、中盤は主人公が選んだヒロインとの恋愛模様、終盤はヒロインの悩み・問題を解決してめでたくハッピーエンド。 なんかご都合主義的だが、まぁ仕方ないか。 こういう作品の場合、主人公を巡るヒロイン同士の嫉妬とかがありそうなのに、そういった展開がなかったのが意外だった。 あったなら、昼ドラのような愛憎劇ぽくなった気がするんだが…いや、あんまり想像したくないな。 きっと、アニメのような凄まじい展開が待ってるんだろうな…。 あれは見ていてキツかった。
★個人的キャラクターランキング
プリムラ←亜沙←亜麻←ネリネ←楓←リシアンシス
特に亜沙先輩とプリムラの二人がお気に入り。
他のキャラのことも書きたいが、今回はこの二人だけ書こうと思う。 二人以外のキャラが好きな人スンマセン。
★まず亜沙先輩から。
明るく元気で面倒見がいい稟と楓の中学時代からのボクっ娘先輩。
どこかボーイッシュな印象だが、自分の容姿を褒められて恥ずかしそうに顔を赤くしたり、病気で倒れた楓に代わりカレハ先輩と共に晩御飯を作りに来たりと、女の子らしい面が目立ち可愛らしい。
これだけでも十分すぎるほど可愛いが、個人ルートになってからは凶悪なまでに可愛らしさ倍増。 もう、亜沙先輩が繰り広げるあらゆる行動が、ただただ可愛らしい。
例を挙げるなら…いや、これはネタバレになりそうだから書かないでおこう。 決して、書くのが面倒くさいわけではないので。 シナリオに関しては、稟が他のシナリオよりも頑張っているのが印象に残った。
あと、一言にも書いているが、亜沙先輩の母親の亜麻さん…。 あなたは双子の姉妹ですか? …若すぎる。 初めてみた時は、稟と楓以外のキャラと同じく1分ほど思考停止状態に陥ってしまったほど。 上のランキングにも三位に入っているが、気にしないでほしい。
いやぁ〜、亜沙先輩いい人だぁ。 あ〜あっ、俺も高校時代こんな先輩が欲しかったよ。
★次にプリムラ。コレにはちょっとしたエピソードが。
キャラを見た時から一番に攻略しようとしていたが、いざ攻略するぞ! と意気込んだはいいが、なぜかどの選択肢を選んでもプリムラルートに進まず、毎回別のキャラになってしまう。 なぜだと調べた結果、ネリネを先に攻略しないとダメだということが分かった。 仕方なく、後回しで他のキャラの攻略を始めていって、いよいよプリムラの番が来た……。
うおおおぉぉーっ、萌ぇぇぇっっっ!! なんだよ、何なんだよコレ!? スゲェェッッ!!
……スマン、取り乱してしまった。 でも、やった人には分かるだろう、この気持ちがぁ!?
前半の人形のように感情の感じられない無表情・無口キャラから一転(これはこれで好きだが…)、中盤から心を開いて表情と口調が変わってからはもう別人のよう。
一言で言うと、妹キャラ全開。 これには見事落とされた。 妹キャラは苦手だったが、これにはもう……。
更に、普段のツインテールから髪を下ろした状態はもうなんと言っていいやら。 もう、パイプ椅子と金属バットで後頭部殴られたぐらい破壊力あるよ、マジで。
あと、メイド服を着ている絵があるのに、なぜゴスロリ服を着てる絵がないんじゃ〜! おい。 これほど、ゴスロリが似合いそうなキャラもいないだろうに。 ああっ、勿体ねぇ!!
肝心のシナリオだが、もう途中から「ああっ、こうなるんだろうなぁ〜」と展開が読めていたが、コレはコレでありだと思う。
プリムラのせいで今や俺は殆どロリコン状態…。 いや、それ以前の作品も真っ先に攻略していたキャラが明るめのメインヒロインとかじゃなく、どこか影があって口数が少なく儚げな幼い外見の少女ばっか…。 しかも、ゴスロリぽい服か黒い服を着ている場合が多く、殆どがロリに低身長にナイチチ…。 断っておくが、俺はリアル・ロリコンではないのでご注意を。 い、いや、本当だよ。
脇役も含めた登場キャラクター全員が魅力的なのも好感触。 普通、脇役はどうでもいいキャラが多いが、この作品はメインのキャラよりも非常に濃いキャラが多くいた。 神王と魔王、樹と麻弓のバカッぷりには笑わせていただきました。 いいキャラだわ、本当に。
しかぁ〜〜しぃ!! 残念なことに、なんでカレハ先輩と麻弓が攻略不可なんだ…。 まぁ、PS2版では攻略できるみたいだが、俺はこのご時勢にも関わらずPS2本体すら持ってないので攻略どころかゲームをすることすらできん…。 なんでじゃ、おい。ふざけんな、おい。 聞いてんのか、このやろ、おい、こrr(以下略)。
総評
よく出来た作品だなぁ〜というのがプレイ後の感想。 特にストレスを感じることなく進めていけたのも好ポイント。 新ブランドの一作目と考えればかなりいい作品だと思う。 ネリネメインのファンディスク『Tick! Tack!』もいい感じだった。 『Tick! Tack!』については今度書こうと思う。 また、全キャラクター攻略した後に登場する『表情鑑賞モード』もよかった。 ゲームで使用されたキャラの立ち絵・表情・ポーズなどを見ることができる。 個人的にこういったオマケ要素は好きだな。
追記
以前にフジテレビで放送された「電車男」の特別編になぜか『SHUFFLE!』の紙袋やマンガが出てきたのには驚いた。 ご丁寧に、エンドクレジットにも『Navel』の文字が…。 あと、どの場面で出てきたのか分からないが、同じくクレジットに『Nitroplus』の文字が…。 まさか、天下のフジテレビがエロゲーメーカーの名前を載せる時代が来るとはなぁ…。 萌えブームとは恐ろしいものだ。 実家にいた頃の俺だったら、全然気にしてなかったんだろうなぁ。 大阪に来てからずいぶんと「コッチ」方面に染まっちまったな…。
あと、別の友人からアニメのDVDを借りたが、色んな意味で凄いことになってた…。 前半はゲームとは違う部分があったがそれなりに楽しめた。 が、後半はもうグダグダ。 特に、楓怖ぇえよ…。 空鍋を掻き回すシーンは特に……。 ゲームの明るさはどこにいったんだ。 確かにこれはファンの間で『黒歴史』扱いにされているのがよ〜〜く分かる一品だった。
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